当会は、1993年に発足した「福井県臨床心理士会」を前身とし、公認心理師という心理職の国家資格ができたことを機に、2019年3月に福井県公認心理師・臨床心理士協会として、2つの資格の有資格者の会として新しい歩みを始めました。
臨床心理士という資格は、公立学校へのスクールカウンセラー導入という文部科学省(当時の文部省)の政策とともに成長してきました。それにより、それまで公的機関や病院や司法関係など特定の場所でしか提供されていなかった専門職による「心の支援」が広く子供たちの場所にも広がっていきました。今や、心理師(士)は子育て支援の場、学校、企業、病院、障碍者施設、認知症の方への支援、警察、矯正施設など市民の皆様の人生の折々の悩みに寄り添う存在として社会の中で浸透しています。
この2023年には30周年を迎え、記念の講演会やアオッサで心理師(士)の仕事の紹介と相談会を行いました。
東日本大震災、2020年からの新型コロナの大流行、2024年1月1日には隣県石川県能登で大地震が発生し、そのたびに「心の支援」が強く叫ばれ、当会会員も支援に携わりました。
日常生活の中の様々な悩みから緊急支援まで、これからも社会のニーズに応える専門家の会として、研鑽を積んで成長をして参りたいと思います。
皆様のご理解ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
福井県公認心理師・臨床心理士協会 会長小林 真実